入社/2007年
所属/生産部 鋸・マスト工場
大切なのは、簡単にあきらめないこと。
試行錯誤を繰り返していくことだと思います。
マストの歪みを修正する職人仕事
入社してから配属されたのは、厚板工場でした。ここではNC溶断機やレーザーを使って厚板を切り出す仕事を経験しました。その後、現在の鋸・マスト工場に異動し、フォークリフトのマストに使う鋼材の歪み取りの作業をしています。
マストとは、フォークを支えている柱のこと。このマストが歪んでいると、スムーズにフォークを上げ下げできません。そのため、マストを目視しながら専用のプレス機を使ってまっすぐに修正していくのが僕の仕事です。ただ「歪みを修正する」といっても、それぞれのマストによって歪み方が違います。波を打っているもの、捻じれているものなど、複雑な歪み方をしているものが数多くあります。単純に膨らんでいるところを押せば直るものでもなく、それをすると今度は違うところが歪んだりする。コツをつかまないと永遠に歪みが取れない難しさがあります。先輩から教えていただきながら、経験を重ねて自分なりのやり方を見つけ出していくしかありません。大切なのは簡単にあきらめず、試行錯誤を繰り返していくことだと思っています。
アッと言われるような改善を目指す
以前、現職場でQC活動をしているとき、先輩から言われた印象的な言葉があります。それは「案を出すだけ、物を買うだけではだめ。かならずそこに自分なりのアレンジを加えろ」。そのアレンジこそが、自分の思想であり、オリジナリティにつながるのだと感じました。それ以来、自分なりのアレンジを加えて改善を提案できるようになりました。また、担当の仕事だけでなく、部署全体を広く見て、困りごとへの対応や突発的なトラブルを解決できるようになったのも、仕事を続けていて得られた成長だと思っています。
今後は「蓮香がいるから大丈夫だ」と言われるような人物を目指したいです。そのためには、いまよりもさらに強い信頼関係をメンバーと築いていくことが大切だと思っています。それと他の部署をアッと言われるような改善もしたいですね。改善活動を通して、会社に貢献していくことも僕の目標です。
「Pride of 鉄の裏方」
担当しているフォークリフトは、世界シェアナンバー1の製品。僕らの仕事の成果がフォークリフトの品質を支え、世界中のユーザーの仕事も支えるわけです。常にそれを意識して仕事に向き合っています。